東南アジアの生活と魚釣りをひたすらご紹介

Pages

2024/04/18

チャドー&カスープ【Mae ngat dam】

 オカッパリには戻れない


一時期「タイでピーコックバス釣るのに何日かかるか?」みたいな事をやっていましたが、やめやめ。あんなものはやめですよ。雨季になったらまたやろうね。

一部では「川に立って居るだけで幸せです」とか「海を見れただけで満足です」とか、何なら釣れない方が美学がある!みたいな思想強めの人も多い釣り業界ですけど……

やっぱり魚釣りは釣れるに越したことないよね!

っていう浅はかな人間なので、今日もボートでカスープ。


チューンドバイブ=最適解か?


これまで2度の釣行を経てそれなりに傾向がつかめてきた。

①レンジは比較的下が反応良い
②リアクションで食う傾向が強い

この2つから、「さっさと沈んで、早巻きしても浮きにくいルアー」が良さげじゃね?というのが現時点での推測。
過去の先輩達がちっちゃい鉄板バイブに行き着いたのも割と納得できる。


そこで今回も俺達のLazadaで1個30バーツくらいのやっすいバイブレーションを買いまくった。ちなみに、こういうのが束になってAmazon Japanとかで5個1000円くらいで売られていたりする。出どころは全部中国。


付属のトレブルフックはあまりにも小さくて弱いので、DECOYのキャスティングパイク #4に交換。

ワイドゲイプ+うっすらとカーブポイントってのが好みなのと、他のプラグ用シングルフックと比べてかなり太軸になっているのが良い。
小粒で太軸と言うのは小さいルアーで割と引くカスープのキャラに合っていると思う。


このフック交換がバッチバチにハマった。
ダブルからシングル化して若干フックアップ率が減ったかも知れないけれど、

・針掛かりの綺麗さ
・上げたあとの外しやすさ
・フックの耐久性

がダブルフックとは比較にならないほど良い。

特に耐久性は圧倒的で、針先のタッチアップさえしてやれば数回の釣行は針を変えずに済みそう。淡水だしね。


次はどうするか?


Lazadaのクソ安バイブレーションも意外と十分な仕事をしていて、この調子なら別に高級な日本製ルアー使う必要性は(魚を釣ると言うだけの目的なら)無いかな。


この日は特に少し良い型のカスープの反応が良くて、超高速巻き(ほぼ回収)やリフトアンドフォールなどいくつかの動きを試すことが出来たので満足。

しかし単にぶん投げて巻くだけと言うのは流石に飽きてくるし、次はどうやって他のルアーで食わせることが出来るか。
特にトップウォーターで釣ることが出来ればかなり面白いと思います。

フローティングペンシルやミノーに出るのは分かってるんだけど、スれるのが早いんだよねぇ。

ラッキーチャドー



カスープ狙いでバイブレーションを着底させてからの巻き始めで食ってきたのがこれ。ラッキーチャドー!
そんなに大きいサイズではないのかも知れないけど、タイで初めて釣ったまともなサイズのネイティブチャドーはやっぱ嬉しい。

カラフルな鱗が美しい

専門に狙うなら雨季(7月くらいから10月くらいまで)が良いようです。

尻尾も緑がかって本当に綺麗

乾季の終わりの猛暑が過ぎるといよいよ雨季になってくるので、チャドー専門で狙うのも楽しそう。それまでにカスープの釣り方をもうちょっと考えましょう。
Share:

2024/04/01

タイのボートカスープ DAY2

 楽しいぞボートカスープ


まずそもそも「ボートカスープ」と聞いて釣りをイメージできる人が日本人にどれだけ居るんだ?検索対策的にどうなんだ?と思いつつ、ボートカスープはボートカスープなのでそう書くしかないんですねぇ。

今回も前回に引き続きチャーターボートで狙うカスープ釣り。



いつも通り世界ナンバーワンの大気汚染で朝焼けしている北タイの絶景を見ながら出船。
数年居たら肺ガンになりそう。実際なるらしい。

ちなみに今回のガイドは前回の午後の分でお世話になったプロフェッショナル。
嫌でも期待が高まるってもんです。


朝イチは世界のDコンタクトを投げるも、反応はあまり良くなく…。


チャドーの幼魚を一匹かけてミノーの部は終了。
親御さんならともかく、このサイズでは満足できなくなっちゃった。

でも小さくても独特の模様や色味はとても綺麗。
見惚れてしまうような赤と緑のグラデーションは日本にはないカラーリング。

しかしやっぱりミノーでは反応が良くなくて、一緒に乗った人も含めてノーバイトが続く。

ガイドさん曰く「着水して5秒待ってから巻け」と言っているような気がした(タイ語なので10%くらいしか分からない)ので、タナはもっと低いっぽい。

バイブレーション最強説


Dコン50だとフォールが遅いので、前回強かったdepsのサーキットバイブ1/4oz, 7gに変更。


すぐ釣れちゃった……。
やっぱり遠くまで飛ぶし速攻沈んでボトムから引き上げて来れるので、広範囲をさっさと探れてリアクションでパンパン当たって来るので効率が良い。


しかしこのカスープ、やっぱりサイズの割にかなり突っ込むのでゲームフィッシュとしては相当楽しい。

ブラックバスでこのサイズだと「うわ~」って顔で上がってきちゃう事が多いけど、カスープはストラクチャーの多い場所で短距離の突っ込みを繰り返すのでかなりスリルのあるやり取りが楽しめる。


ヒット後すぐに動かなくなって「あ~根に巻かれた」とか思ってたら上がってきたのはこれ。
チャドーが水中で食いついて半分になっちゃった。

これ小型のカスープを泳がせ釣りしたら絶対おもしろいじゃん……。

水上小屋紹介


前回は写真を撮り忘れた船長さんの自宅謙お客さん用の小屋。


養殖イカダと自宅をくっつけたみたいな感じで、日本だったら自治体に怒られそうなラフさで建っている。

当たり前だけど電気も水道も来ていないので、宿泊するなら涼しい時期にした方が良さそうな。
ただ、屋根の下で風を浴びていると夏でも意外と涼しい。


育てているのはティラピア(プラータプティム)や食用ナマズ(プラーガッ)とか。
このイカダからも釣りができるので、宿泊した場合は夕方とか夜中にルアー投げる事もできそう。一回やってみたい~。


これは達人のチャドーの写真。デカすぎない?
チャドーは雨季のシーズンが良いらしいので、もうちょっと待ち。

今回の反省点


バイブレーションの反応が良かったのはいいとして、付属のダブルフックは過スープ釣りには弱すぎ。
何匹も掛けてやり取りをしていると曲がったり開いたりしてくるので、交換必須ですね。

感覚的にはシングルフック化した方が取り扱いも楽で良さそう。
追加のバイブ購入もしつつ、ちょっと準備をしてみましょう。
Share:

2024/03/30

ボートでカスープ釣ってきた【Mae ngat dam】

困ったら、船

最近ずっとチェンマイ周辺のダム湖でピーコックバスを狙っているわけですが、いよいよ釣れなさすぎて精神が破壊されたのでメンタルケアがてらボートでカスープ釣りに行ってきました。

例のダム湖は毎週末、朝の1時間ミノー投げて帰るだけのギャンブルみたいな状態になってたので、気分転換。

向かったのはチェンマイの北にあるMae ngat dam。
タイ語の当て字なので発音が正確ではないけど、雰囲気的には”メェー (ン)ガッ(ト)”みたいな感じ。


チェンマイ市内からはクルマでおよそ1時間。
旅行の場合はレンタカーで移動するかGrab使うか、どのみちそこそこお金かかると思うので現地にツテがある人向けかも知れない。

ちなみに英語の通じる送迎付きガイドサービスもあるみたいだけど8000THB/dayくらいでバチクソ高いっす……。

ボートカスープ=なに?



実はThailandでボートの釣りをした経験がほぼなくて、今回のボートカスープも割と手探り状態。
案内してくれた現地の人に色々聞きつつ何となく準備しての釣行となりました。

もともとはチャドーとカスープを狙うって話だったんだけど、どうもチャドーは最近調子悪いって話で終日カスープのみに。
狙い方は割と普通で、ダム湖内を移動しながら岸沿いのポイントを順番に打っていく流れ。


道具はチャドー用ベイトとカスープ用スピニングの2タックル。
イメージとしては普通のバスタックルでOK。

ただし立木や沈んだヨシ?のようなものが無数にあるので気持ち強めの道具でドラグ出さずにやり取りした方が良いような手応えでした。

参考
定員:3人
予約:基本は電話で、仕立てのみ
時間:6時半くらいから18時くらいまで(自由)
料金:2名1200THBから、3名だと1500THB
言語:タイ語のみ、英語は多分カタコトも不可

ボート乗ってもタイは甘くない



日本の感覚からすると「いや流石に船乗ったら割とイージーに釣れちゃうっしょw」と思ってしまうけど、結局のところは割と厳しかったです。

まずボートというのが上の写真の屋根がないやつで、幅が1mも無い。
あと船に慣れてない人は立って釣りが出来ないレベルでロール方向の安定性が無いので、日本だとお守り代わりのライジャケが割と本気で必要になる。

そして大きな群れでもない魚を狙ってナブラ待ちみたいな事をするので「これホンマに釣れんのかいな?」と思ってたら午前中はほんとに釣れなかった。つらい。

Dコンに出てくれた午前中奇跡の一尾

それでもやっぱり自然の中で釣れるかどうか分かんない魚が釣れるのって楽しい。
パン付けて放り込んだら10kgオーバーのナマズが釣れる世界も楽しいけど、ネイティブにはネイティブの良さがありますねぇ。

ヒットルアーは世界のDコン。
メテオーラとかも試したけど、飛距離やアクションの安定感、とあとは気持ち的にDコンに落ち着いた。

午後からの巻き返し


お昼休憩がてら水上コテージでダラついていると、案内してくれた人と小屋のおっちゃんみたいな人がなんかしゃべっている。
どうやら午後からはそのおっちゃんが午前の若手に代わってガイドをしてくれるらしい。

しかしこの紳士、ニコニコしてるんだけど雰囲気がすごい。
例えるなら日本の漁港でウキフカセとかしてるちょっと汚い漁師のおっちゃんの雰囲気を醸し出している。(タダモンではない事が多いよね)
案内してくれた人曰く「He is an expert.」


そしてガイドが代わってから明らかに反応が違う。
午前中の若者には申し訳ないけど、明らかにポイント選定と釣り方のおかげ。

ナブラ待ちとかせずにひたすらストラクチャー周りを打つスタイルで、タイ語の会話をチラチラ聞くと、どうもキャストポイントも指示してるっぽい。
移動も早くて1流ししたら小まめに場所を変えていた。
日本のマメな遊漁船とかのスタイルに近い。

結果的にはそこそこ満足釣果



午後からはこちらもルアー選定を変えて、日本の先輩にもらったDEPSのCIRCUIT VIBの1/4ozを使ってみた。
やっぱり飛距離が出るのと、Dコンよりも深いレンジを引けるので岸際から急に落ちているような場所で使いやすい。

ただし沈んでいる木とかに引っかかったり巻かれる事も増えるので使い分けかなと。

でも今回タックルが重めだったのでタダ巻きでOKなバイブレーションの方が体的に楽でした。C3000リールと重めのパックロッドで1日トゥイッチは無理やて。


なんだかんだと18時位まで粘ってもらってカスープ4キャッチ、チャドー1キャッチ1バラシでそこそこ満足できる結果になった。

前日は1日でカスープ35匹とか釣れていたらしいけど、初めてでこれだけ楽しめれば十分でしょ。

振り返り


野生か何か分からないウシ

結論、1000バーツ(4000円)以下でこれだけ楽しめるなら最高。
予約取れる限りは毎週末行こうと思うレベル。タイ語は要練習。

釣りに関しては、思ったよりも小さめ、軽めのルアー選択が主になるのでちょっとタックルバランスを見直す必要あり。
軽めのバスタックルにPE0.8号か1.0号くらい、ルアーはDコン50かメタルバイブの5gくらいをメインにするのが良さそう。

個人的には少し重めのスピナーやスプーンも試してみたい。

燃える山

その他装備に関しては、屋根もキャビンも無い船で長時間釣りをするのでサングラスや防止、日焼け止め等々は必須。バンコクより涼しいとは言え夏は暑い。

またこの時期(2月くらいから6月まで)は野焼きによる大気汚染が激ヤバいのでマスクもあったほうが良いかも知れない。
どれくらいヤバいって、まずその辺で山が燃えているしその煙で視界が200mくらいしかない。
朝会社行って「今日は曇ってんな」と思ったら毎日そうで、周りに聞いたら雲じゃなくて煙だったってくらいには環境が悪い。

最高に楽しいボートカスープだけど、特に乾季の夏は十分な環境対策をして行きましょう。ヨシ。
Share:

2024/02/06

Thaiでピーコックバス釣るまで何日かかるか?【5日目】

 ピーコック釣行5日目


前回は釣行4日目にしてついに魚が釣れました。このまま乗りたい。このビッグウェーブに。

今回は前回に引き続きLazadaで買ったシンペンで攻める……と見せかけて日本から持ってきてもらった大量のルアーで挑むことに。

しかし日本から出張者が来るたびに釣具の輸送を頼んでる気がします。
みんなありがとう…!もっと出張来てね!!


とりあえず朝は上から。
これまで試してみたかったけど手元になくて使ってなかったちっちゃいポッパー。
マリアのポップクイーン50F、こんなのもう釣れちゃうでしょ。
→ダメでした。アジアはそんなに甘くない。

やっぱりミノー


ポッパーをひとしきり投げて諦めがついたので、次はフローティングミノー。
前回ついに実績を上げたSasuke 75Fではなくて、せっかくなので新しく届いたSmithのパニッシュ85F。カラーはワカサギ!Thaiにはワカサギ居ないけど…。

んで適当に投げてたらまたあっさりと釣れてしまいました。
今回はライギョ。現地名は辞書を引くとプラーチョン(ปลาช่อน)。でも現地の人はみんなプラーチャドー(ปลาชะโด)と言ってる。
多分チャドーって言ったほうが通じるんじゃないでしょうか。

ちなみにプラーは魚、その後に種名が続く感じ。ただし「カスープ」とか「チャドー」とか、種名だけ言っても通じる人には通じます。


ピックアップ直前で手前の水草の下から飛び出して食ってくれた綺麗なプラーチョン。
バス釣りの上手い人は大抵1投目で水から離れて足元に投げるイメージがありますが、理由がわかりました。なるほどね。


日本のライギョと違って少しカラフルな雰囲気。
ヒレの縁がほんのりピンクがかっていたり、模様が入っていたりしてとても綺麗。アジア感ある~。

その後もパニッシュを投げ続けるも1バイトあったきりで終了。
もう朝イチ以外釣れる気がしない。

別のダム湖でポイント探し


10時くらいに切り上げたものの、そのまま帰るのももったいないので前から気になっていた別のダム湖へ。現地のスタッフさんの話によるとカスープがよく釣れるらしい。ええやんええやん。


1時間くらい走ってポイントを探すものの、山間のダム湖なので道路から湖面までが切り立った崖になっていてとてもじゃないけど降りれる気がしない。

唯一見つけたスロープの先では現地の子供が釣りをして遊んでいる。
聞いてみると「チャドーとカスープが釣れるけどピーコックは居ない」とのこと。

横で釣りしていると「それはダイワか?」「このベイトリール試しに投げてもいいか?」としきりに話しかけてくる。やっぱり日本の釣具の知名度はすごい。(けど高いので誰も使ってない)

結局釣果は上がらなかったものの、水がとても綺麗(東南アジア基準相対評価)で小さい科スープのチェイスも見ることが出来たので大満足。

しかし水辺へのアクセスが極端に悪いので、基本的にはボート(漁船のチャーターなど)で釣るのがメインみたい。また難易度高いなぁ…。

パットガパオ食べて終了


お昼くらいまで新しいダム湖の様子見をして、帰りがけに気になっていたガパオ屋さんでお昼ごはんを食べてこの日は終了。


日本語はもちろん英語も絶対通じないローカル店だけど、味はバッチリ。
ガパオってドライタイプとウェットタイプがあるけど、このお店はドライタイプ。でも個人的にはChiangmai fishing parkのウェットタイプが好き。


とりあえず魚は釣れたし、美味しいごはんは食べれたし、今週はOKでしょ!
Share:

2024/01/28

Thaiでピーコックバス釣るまで何日かかるか?【4日目】

 ピーコック釣行4日目


もうピーコック釣行も4日目。
もともとオカッパリで頑張る根性がなくて遊漁船に乗り始めたクソザコメンタルなので、そろそろ釣れてほしいっす。

前回は目の前で釣られるという一番つらい経験をしつつ、シンペンが良いよと教えてもらいました。


早速Lazadaでシンペンを注文。
Thai国内からだと1週間以内くらいに届くのでありがたいですね。
他にも色々頼んだけど、そっちは中国からの発送だったのでもう少しかかりそう。

これはWEEBASSというローカルメーカーの製品みたいで、見た感じかなりしっかりした作り。値段も120THBなので(Thai基準では)決して安くはない。
引き続き1個20~50THBくらいの激安ルアーも届くので、そっちはそっちでレビューしてみたいと思います。

朝は上から


早速シンペンを投げたくなるのを我慢して、朝は一応上からやってみる。
何となく好きでヒラスズキでも使っているアムズデザインのsasuke75SF。


で釣れちゃった。
対岸よりにキャストしてあとはタダ巻き。
いわゆる「持っていく」感じのガッツリしたアタリかた。最高~!

調べると「カスープ」と呼ばれるコイ科の魚のようで、コイ科の割に魚食性もあるみたいでルアーで狙うゲームフィッシュとして人気があるらしい。
そう言えば会社の釣り好きのローカルスタッフさんもダム湖でミノーを使って狙うと言っていたな。


オレンジ色のヒレとシュッとした輪郭がカッコよくて美しい。これだけ鮮やかなのは婚姻色?それとも年がら年中こんな感じなのかな。
鱗の模様や色も独特で「海外で魚を釣った」というのを実感させてくれる嬉しい一匹だった。


サイズは35cmくらいで、多分平均よりちょっと大きいくらい?
でももっと大きくなるようなので、サイズアップを狙いたい。

とりあえず本命ピーコックではなかったけど、4日目にして初のちゃんとしたバイト・ヒット・キャッチになった。良かった……。

その後は平和で……


その後はシンペンやワームなど、色々手を変えながら投げ続けるも特に何もなく。平和に終了。

一度だけTN60にアタリらしきものがあったけどフックアップには至らず。

魚のサイズを考えるともう少しだけミノーのサイズを落としても良い気がしてきた。タックルバランス的にも竿をMLくらい、PEは0.8か1.0号くらいでもいいかなぁ。
Share:

2024/01/22

Thaiでピーコックバス釣るまで何日かかるか?【3日目】

 ピーコック釣行3日目


前回の釣行で親切なお兄さんに「小さめのルアーをゆっくり引け」と助言を頂戴した。
早速その通り渓流用のシンキングミノーを準備していると、なんか知らない人が近づいてくる……。

ってよく見たら昨日のお兄さん!
人のこと言えないけど、お好きですね。

挨拶がてら手持ちのルアーを見てもらうと「この中だとこれがええね」と選んでくれたのはDコン63。
なんだ、結局一周回ってここで最初に投げたのが良かったんだ。

やはり世界のDコン

沖の方で割とライズするのでなるべく遠投してゆっくりとタダ巻き。
たまにトウィッチを入れたりしながら数時間引くも無反応。
また何の反応もなく終わってしまうのか。こうなると初日のヒットもやっぱりスレ掛かりだったのかな、と弱気になってくる。

颯爽と釣る現地アングラー


軽く中だるみしているといつの間にかぼくがさっきまでやっていた所に現地の知らない二人組が入っている。

どんな釣り方をしているのか気になってジリジリ寄りながら観察していると、まさかのヒット。ええ~、さっきまでそこ投げてたんだけど……。

上がってきたのはネットで見てたピーコックバス!ほんとに居るんだ。人の魚とはいえ居ることが分かっただけでも嬉しい。一歩前進した気分。

これを求めていた

「お前も持って写真撮るか?」と言われたけど、それは釣り人にとって死刑にも等しい行為。嬉しいけど頑張って自分で釣ります!

とは言え情報は欲しいので、釣り方を根掘り葉掘り聞いてみる。

どうも小型のシンキングペンシルをライズした場所の奥や対岸の岸際に投げてトウィッチしながら引いているらしい。
「フローティングはアカンのか?(根掛かりしたくない)」と聞いたけど「うーん、沈めたほうが良いかなぁ」という反応。

そして他の写真も見せてもらった限り、どうも想定していた(Youtubeで見るようなアマゾンの)サイズよりもかなり小さめの30~40cmくらいがアベレージとのこと。

あとから調べて分かったけど、ピーコックバスは単一種ではなくてグループの総称。小型の種から大型種まで幅広くて、東南アジアに移入されているのは小型の種類がメインらしい。

実際にマレーシアやシンガポールで釣っている人の釣果写真も大きくて50cmくらい。使っているルアーもよく見ると結構小さめで、動画でよく見る「スイッシャーをぶん投げたら水面が爆発!」みたいな釣りではない。まさに郷に入っては、だった。

じゃあシンペン買うしかないじゃん


悔し泣きしながら家に帰って早速シンペンを物色。
でも日本製のルアーをAmazonで探すと高い。2000円近くする。

立木とかが沈んでいる場所でそんなもの投げてると根掛かりで精神が崩壊する(実際すでにDコンとメテオーラを3つくらい失って半分心が死んでいる)ので、みんな大好きLazadaを覗いてみる。

LazadaはThaiのAmazon、と言うより楽天に近い通販サイトで、釣りに関して言えば「高価な正規品は絶対見つからないけどクソ安い偽物は死ぬほど買える」という血で血を洗うような感じのマーケットだ。


軽く検索するとDUOとかSMITHに訴えられそうなデザインをしたルアーが山程出てくる。
いま大体1バーツが4円くらいなので、ルアー1個が200円前後。安すぎて鼻血が出る。

ローカルアングラーに見せてもらったシンペンに近いものを適当に選んでポイポイと買って送料込み700バーツくらい。日本円で3000円ほど。
日本製ルアーだと2つも買えない。そりゃ日本製釣具が売れんはずだわ。

次の週末に間に合えば謎の中華シンペンを持って出撃しよう。

前回
Thaiでピーコックバス釣るまで何日かかるか?【2日目】
Share:

Thaiでピーコックバス釣るまで何日かかるか?【2日目】

 ピーコック釣行2日目


さて前回釣行に引き続きピーコックを探す旅、2日目。
今回は別の用事で短時間釣行。


「バイブレーションで反応があったってことは、ブルブルが良いんじゃないの?!」という知性を一切感じない考えに基づいて準備したdepsのチャターにローカルワームの組み合わせ。これ以上ブルブルするセットもあまりないと思う。

しかし残念ながら現実は厳しく、アタリなし。
初日同様にバイブレーション(TN60)も結構投げたけど反応なし。

ローカルアングラーのアドバイス


日本に限らず「現地の人」って長いことその土地で魚釣りをしてるので参考になるアドバイスをくれることが多い。

この日は初めて自分以外でルアーを投げているお兄さんを発見。

日本なら「釣れまっか?」で済むんだけど、相手はThaiの人。
日本語どころか英語も通じないので話しかけるハードルはバカほど高い。

しかし流石微笑みの国だけあって邪悪なおっさん釣り師のような「俺はここでは名が通ってるんやで?」みたいな謎の圧は出してないので挨拶さえしてしまえば意外と気さくに話してくれた。

曰く、ピーコックを狙うなら「小型のシャッド系かミノー」「スローリトリーブが基本で、早巻きは反応が悪い」「小型のジグヘッドワームも良い」とのこと。
ちなみに同じやり方で魚食性のコイ科の魚やチャドー(雷魚)も釣れるらしく、写真を見せてくれた。

そうそうそう、そういう情報が欲しかったのよ!
メチャクチャにお礼を言って速攻でルアーチェンジ。

これやろ!

たまたまボックスに入っていた渓流用のミノーの針だけ変えたやつ。
とりあえず手持ちのルアーだとこれが一番アドバイスに近い。

しかし残念ながら日没になってしまって時間切れ。
それでもちょっとずつ情報が集まってきた感じ、これがオカッパリで少しずつ魚に近づく楽しさなのかと若干ワクワクしてきましたね。

前回
Thaiでピーコックバス釣るまで何日かかるか?【1日目】

Share:

Thaiでピーコックバス釣るまで何日かかるか?【1日目】

 Thaiでピーコックバス釣ろう


世間的には1ミリも知名度がないピーコック。
世間どころか魚釣りが好きな人でも知らない人の方が多い気がする。

でも一部では日本から何日もかけて南米まで行っちゃうほど人気の魚、それがピーコックバス。

実はなんとThaiでも釣れるらしい。釣りたい。釣ってみよう。

ブログって日記らしい


Youtube全盛の2020年代。
そもそもブログなんて流行らねぇよと思いつつ、とりあえずあった事を書き留めておくのにはそこそこ良いと思う。

そう言えばブログって出た当時は日記だった気がする。
まとまった内容を書いて共有するのも良いけれど、出口戦略のない実況をしても良いかもしれない。

というわけでせっかくなのでピーコックバスが釣れるまでの経緯をまとめてみようと思います。
何日かかるかは未定。100日かかるかもしれないし、飽きて途中でやめるかも。

どこで釣るか?


今回通うポイントは現地の日本人の方に教えてもらったところなので、残念ながら非公表です。Thai北部のどこかと思ってもらえればOK。
ちなみに一通り調べたけどこの場所に関する日本語の釣り情報は出てこない!英語すらない!やったーブルーオーシャンや!ただし需要もない!

北Thaiの謎の湖

南米以外のピーコックとなるとマレーシアやシンガポール、ハワイなどが出てくるんですが、実はThaiにも野生化した個体が居るみたいで現地人曰く「ミーユーユー(いっぱいおる)」らしい。ほんとかよ。

初日投げるルアーは?


さて初日、予備情報はほぼゼロだけど、とりあえずDコンタクトの小さめのやつでヒットしたという事だけ聞いてきた。
ちなみに前日飲みすぎてかなり寝坊。いきなりダメ。


Youtubeで予習しすぎたせいで気分的にはPE5号リーダー70ポンドくらいでやらないと切られるんや!という勢いだけが先走る。
気合MAXなので前後フックを強めのシングルに変えて、スプリットリングとスイベルで固めたDコン63をチョイス。


なおタックルは会社の先輩がわざわざ日本から運んできてくれたゾディアスパック、S70MH+ツインパワーXDのC3000XGの組み合わせがメイン。
出張で忙しいのに釣り道具を山ほど運んできてくれる会社の皆さんには頭が上がりません。

ノーヒットで終わるかと思ったが……


朝7時半くらいから釣りを始めた時点でライズが結構ある。おるやん!
と思ったものの、ライズしてるけど釣れない。なんでぇ……。
場所を変えたりルアーを変えたりしながら3時間ほど投げ続けるもアタリもなし。

そんな中で気分転換がてらに付け替えたYO-ZURIのバイブレーション。

この地味な感じが好き

一投目でヒット。
掛った瞬間からビビるくらい引く、けど妙に直線的。感覚的にはマグロのファーストランに近くてひたすら止まらない。

ドラグ調整して少し止めにかかるも結局最後まで一度も止まることなくPEラインからブレイク。マジか……。

悔しくて後から巻いてるラインを調べたらPEの0.6号でした。
こういうところやぞ、ほんと。


その後手持ちのバイブレーションに変えたものの、結局反応はなく昼過ぎに諦めて帰宅。

しかし直線的でジャンプも首振りもしない引き方は、もしかしたら大きなコイやナマズのスレ掛かりだったのかも……と弱気になった初日でした。
Share:

2024/01/03

Thai チェンマイで買える釣り具と買えない釣り具

 日本から何持ってくればいい?

釣り好きが海外で生活するとなって一番最初に気になるのは「釣り具は何が要るの?」だと思う。
流行りの海外釣行みたいに釣るものや日程、行く場所が決まっていれば全部日本から持ってくれば良いんだけど、とりあえず海外で暮らします!何釣るかは分かりません!という場合は結構困る。実際困った。

今回はチェンマイで生活する前提で「現地で買えるもの、買えないもの」をご紹介したいと思う。

チェンマイの釣具屋

もちろんThaiにも釣具屋さんはある。
けど残念ながらお店の数や品揃えは日本のそれには遠く及ばない。

って言うか多分日本の釣りに対するこだわりや道具の豊富さが世界的に見ても異常な部類なんだと思う。
ぶっちゃけThaiでは釣りはメジャーな趣味ではないし、「ちょっと金のあるおっさんがやっている遊び」というイメージが強い。

そんなちょい厳しめの釣り環境の中で探したチェンマイの釣具屋さんをまずは2つご紹介したい。

1店舗目:ร้านมาตาฟิชเชอร์

店名が全然読めないけど、地元の釣り好きのおススメ店舗。
小物やルアーがたくさんあるし、割と日本製の釣り具も置いている。

どう見ても初見の外国人は入らない見た目


店先にはリールが並ぶが、日本製の新しい型はまず無い

2店舗目:MK fishing

こっちは他の日本人のブロガーの方が紹介していた店舗。
規模としては1店舗目より少し大きめで、特に店の裏や2階にロッドが山ほど置いてあるので現地のロッドを見てみたい人にはおススメ。
ただしルアー系の品揃えは1店舗目の方が良い。

店構えはこっちの方がキレイ


ハードルアーよりもワームが多い

延べ竿のヘラ・コイ系の仕掛けは充実してる

チェンマイで買えるもの

前提として、日本製釣り具の品揃えは少ない。
理由は単純で、値段が高すぎるから。

1食200円くらいで食べれるThaiでD-contactをインポートで1つ2000円とかで売っても誰も買わないので、残念だけど仕方ない。

またルアー釣りはあまり盛んではなくて、逆に延べ竿を使ったヘラブナ・コイ釣りのようなジャンルは釣り堀も多くてやっている人もちらほら。
一番人気があるのは多分巨大なテナガエビの釣り堀で、どこの釣具屋さんにも必ず道具が置いてある。

ワーム・フック・安価なモノフィラライン


パッと入手可能なのはこんな感じの小物。

・オフセットフック
・伊勢尼系のバラ針(がまかつ・シマノ)
・ローカルルアー(バズベイト)
・ローカルワーム(シャッド系のみ)
・ダイワのナイロンライン30lb

・その他中華系メーカーのラインや小物

フックに関して言えばがまかつが意外とどこにでも置いてある。ただし高い。メインは中華系の謎メーカー製。

ラインはナイロンが圧倒的多数。フロロがちょっと。
PEはあまり種類がなくて、特にチェンマイは海が遠いので300m巻とかは皆無。

逆に面白いのはローカルメーカーのバズベイトやフロッグなど。
雷魚をルアーで狙う人が少数居るのでどの店にも多少は置いてある。

1ピース、2ピースロッド、延べ竿

日本製の中古ヘラ竿やコイ竿は人気があるみたいで結構たくさん置いてある。
またローカル、海外(日本以外)製のバス・雷魚ロッド系も種類は豊富。

日本国内の最近の竿と比べるとガイドやグリップ周りのパーツの質、ブランクの重さなど見劣りはするものの、結構個性のあるロッドがたくさんあるので見てるのは楽しい。

小物類

プライヤーや針外し、ロッドバンドなどの小物類は中華製、インポート含めて色々あるのでそんなに困らない。
ただしラパラなどのインポート品は日本で買うより高かったりするので、もし荷物に余裕があるなら全部送っておくのが安心かも。

エビ釣り仕掛け

逆にこれはThaiでしか買えない数少ない釣り具。
テナガエビの釣り堀が盛んなので、タナゴ竿のブランクを使ったようなエビロッドや仕掛けは種類もたくさんあってお客さんも多い。
意匠に凝ったようなものもあるし、ローカルロッドビルダーのような人も居るので楽しいジャンル。

チェンマイで買えないもの

どれくらいこだわるかにもよるけど、基本的に何も買えないと思っていてもいいかも知れない。
特に日本製釣り具は値段の関係もあってエントリーモデルや古いモデルしか置いていないことも多いので、日本で買って持ってくるのが正解。

バンコクまで行けば多分外国人や富裕層向けに品揃えの良い店もあると思う。

リーダー(フロロ、ナイロン)


オーシャンレコードは絶対売ってない

PEラインをメインラインにする文化が薄いので、当然リーダーを組むという文化もあんまりない。
メインライン用のナイロンラインがmax 30lbくらいまで売っているけど、それ以上の太いラインは持ち込んだ方が良いかも。
でも雷魚狙いの人も居るはずなので、どこかには強いラインが売っているはずなんだけど……。

PEライン



メインのPEはリールに巻いて持ってくる人も多いと思うけど、忘れがちなのが予備や番手違いのPEライン。
PE自体あまり置いていなかったり、あってもバークレーの謎いやつだったりするので好きなラインがある人は持ってきた方が良い。

(特に高価な)リール



リールを現地調達しようって人はあまり居ないと思うけど、特に高価な上位モデルは全然置いてない場合が多い。
あっても型落ちだったりするので最新の上位モデルを使いたい人は日本で買うのが手堅い。

マルチピースロッド


Thaiはクルマ社会でみんなデッカいピックアップトラックに乗ってるのでロッドは基本的に1ピースか2ピース、あるいは振り出しのヘラ・コイ竿。

逆に外国人はGrab(タクシー)移動やLCCでの遠征釣行が多いのでパックロッドが欲しくなる。けど全然売ってない。

いま日本はパックロッドブームでジャンル問わずマルチピースの竿がたくさん出ていると思うので、ライトゲームスピニング、そこそこ強めのベイト、オフショア用のキャスティングロッドあたりを持ってくれば何でも出来て良さげ。

個人的に盲点だったのはライト目のスピニング
海外の釣りとなると怪魚や大物というイメージが先行して強い竿を準備しがちだけど、聞いていると割とライトなリグで小型・中型魚を狙うことも多いみたい。

日本製ルアー




好きなルアーは基本的に持ち込んだ方が良い。
特にチェンマイで大型のオフショア用ルアーは皆無なので、もし遠征でキャスティング等々に行きたい人はフックやリングなどの小物含めて準備しておくのが安心。

とりあえず不安なら持って行こう

まとめとして、Thai(特にチェンマイ)で日本感覚で魚釣りをしたいなら基本的に道具は全部持ってきておいた方が良い。
海外で生活して改めて実感するのは「日本人の釣りに対する情熱の異常さ」だった。

釣り具の質や量、ラインナップ、全てにおいて現時点で日本より充実している国はそうないと思うので、心配ならまずは日本の道具を持ち込んでおけばいいと思う。
Share: