深海釣りと鮎釣りメインに水辺で遊んでいます。 JB23ジムニー弄りやキャンプやDIYなども。

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2017/11/26

山道具紹介~snowpeak チタンシングルマグ300~

道具に興味がないアウトドア好きは居ません
山道具紹介。アウトドア系の雑誌がネタに困ったらとりあえずやっとくみたいなイメージのある記事ですね。
プロの登山家やガイドはともかく、最近じゃシンガーソングライターの方とかアウトドアライフの達人(?)の道具みたいな話まで紹介されてて「お前それ山と渓○で発信する必要あるか?」と思わないでもないですが、まぁそれだけ山道具というモノには魅力があると言うことでしょう。

ご多分に漏れず、とうとうこのブログでも山道具紹介をシリーズ物としてやっていくことにしました。
僕は別にプロ登山家でもなんでもない(むしろあまり山に行ってない)インドア系のオタクなので、話半分に読んでもらえれば充分かなと思います。
また道具選びやブランドイメージに関して極めて差別的な発言を多々すると思いますが批判は受け付けません。
第一弾はド定番のカラトリーから
このシリーズの記念すべき1品目。何にするか迷いました。
妙にマイナーなウェアとかにして通ぶるか、はたまたあえて評判の良くないギアを持ち出して通ぶるか。

とりあえず通ぶりたいのは間違いないのですが、せっかく記事書くんなら何かしら役に立つ事を発信したい。
そこで紹介する道具は

・自分が持っていて1年以上は使っているモノ
・その上で本当に良いと思えるモノ

に限定する事にしました。当然ド定番のギアが多くなってくるとは思うのですが、それもまた仕方ないなと思います。良いモノは良いですからね。

という訳で、初回はアウトドアやる人なら誰もが知っているあのマグカップ。
snowpeak チタンシングルマグ300

です。
もう定番も定番。定番すぎて今更何を言えば良いのか全く分かりませんね。

登山道具メーカーと言うよりはキャンプ道具メーカー、特にキャンプ場でクソ高い道具を見せびらかして周りを見下したい中高年とかに大人気のsnowpeak。
いきなりでなんなのですが、実は個人的にはsnowpeakのギアは嫌いです。なぜなら高すぎて買えないから
しかしカラトリー(食器)関係の秀逸さはアンチの僕でも認めざるをえないものがあり、このマグカップ以外にも幾つか愛用している品があります。(その紹介はまた今度)
チタンマグカップ300の何が良いのか
モノとしては極めてシンプルなチタン製のシングルマグです。容量は300ml。(他の容量バリエーションも有り)
シングルマグと言うのは金属の板一枚から成る構造という意味。ダブルマグと言う二重構造になっている断熱性に優れたタイプのマグカップもよく見かけます。

シンプルが故に差がつきにくい様にも思えるシングルマグですが、実は細かい所に違いがあります。
例えばフチの巻き加工、口が直接触れる部分だけにその巻きの大きさや綺麗さは使用感に大きく影響します。
スノピのチタンマグは巻きが小さく綺麗で非常に口当たりが良いのがポイントですね。

加えて底の部分の曲げは少し丸みのあるなだらかな形状をしており、ペーパー等でさっと拭くだけで汚れが取りやすいのできちんと洗えないテント泊中も快適に使うことが出来ます。

また表面加工にも特徴があり、鏡面でもなく梨地でもなく、強いて言えば極細かいシボ加工のような凹凸があります。
実はチタンマグは他にも安いノーブランド品も持っているのですが、そちらは表面のカサカサ感がどうにも苦手であまり使用頻度が高くありません。

後は絶妙なハンドルサイズと開閉のスムーズさと耐久性ですね。
他社製のマグカップで「指2本しか入らないじゃん」みたいなハンドルのモノをたまに見かけますが、チタンマグカップ300は成人男性の手で指3本入るので非常に持ちやすい。
また折りたたみ出来るハンドル部分が使い込むにつれガバガバになるものですが、購入から5年以上経ってもなお適度なロック感がありヘタレは見られません。

しかも安い
お値段は約2000円弱。高いだろ!と思われる方も居るかも知れませんが、使用感を考えるとそれだけの価値はありますよ。
そもそもクソショボいLED照明におしゃれな名前を付けて数千円で売ってのけるsnowpeakがこのマグカップを2000円で売っているだけでも感謝すべきです。


ショボいLED照明はともかくとして、チタンマグカップ300はマグカップとしての基本を抑えた素晴らしい製品です。
どちらかと言えばキャンプ道具屋の色が濃いsnowpeakですが、その軽量さとシングル故の汎用性(直火にもかけられる、ただし火傷には注意)から登山でのユーザーもかなり見かけます。山小屋とかで人と被るのがデメリットと言えばデメリットかも知れませんね。
余程人と違うものが使いたいか、他に大好きなメーカーがある人でも無ければとりあえずコレを買っておけ。と言って問題ないかなと思います。

マグカップひとつあるだけでも外で飲み物を飲んだりして快適さ、くつろぎがグッと高まるのでおすすめです。
シェラカップなんぞ買って気分だけ盛り上げるくらいならコレ買いましょう。
余談
実はこのチタンシングルマグ300、これまた定番のナルゲンボトルの500mlと径がぴったり。パッキングの時にセットにしておくとかなりコンパクトに収まります。
マグカップをそのままパッキングして変に力をかけてしまうと思いの外簡単に歪んだりするので、それを防ぐという意味でもオススメの組み合わせです。

山道具としては重すぎてイマイチですが、ステンレス製のダブルマグも家で愛用しています。
何より大事なのは冷えたビールがぬるくならないこと。しかもお求めやすい1500円。チタン製の軽量なダブルマグもありますが、4000円弱くらいするので多分死ぬまで買いません……。
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紅葉の日本コバを歩く

秋は山登りの季節
春と秋は(特に手軽な)登山のハイシーズン。夏の低山は暑すぎるし、冬は下手すれば死んじゃいます。
今回はちょっと足を伸ばして鈴鹿の紅葉を見に行ってきたお話。


妙な名前の日本コバ
県下のお気軽な低山を探していて目に止まったのがこの山、「日本コバ」。なにせ日本コバですからね。
山の名前と言ったら9割9分が○○山とか○○岳じゃないでしょうか。日本コバ、どうやらその名前の由来には諸説あるようです。興味のある人はちょいとググってみてください。

位置は琵琶湖の東。鈴鹿山系に属する標高934mの静かな山です。
京都方面からは名神の八日市ICで降りて下道を30分ほどなので非常にアクセスが良いと言えますね。


今回選んだのは藤川谷という沢沿いを歩くルート。
登山口は「道の駅 奥永源寺渓流の里」の少し手前、永源寺キャンプ場と愛知川を挟んで反対側にあり、駐車場が数台分+路駐可能な広めの路肩が数台分。

変化に富んだ飽きさせない登山ルート
今回の登山ルートは始めなだらかな杉の植林帯を抜けながら幾つかの沢を渡り、続いて沢沿いの見事な広葉樹林帯を堪能。
そこから少し斜度を上げてちょっとした鎖場(ロープが張ってある岩場)をクリアして最後はまたなだらかな広葉樹林帯という流れ。

標高の割に景色がよく変わるので飽きません。基本的に樹林帯を歩き続けるので眺望こそあまりないかも知れませんが、純粋に山歩きを楽しむという意味では非常に魅力的なコースです。
コースタイムはゆっくり登って登りで2時間半、下りで2時間といったところ。

渡河ポイントが幾つかありますが、以前来た時は無かった真新しい橋がかけてありました。作りもしっかりしているので安心して渡れます。

鎖場を過ぎたあたりが一番見通しの効くポイントになっています。
岩屋と呼ばれる洞穴もあるのでちょっと寄り道してみても良いかもしれません。運がいいと寝ているコウモリを観ることが出来ます。

山頂手前の広葉樹林帯はよく開けていて歩きやすく、もう少し早い時期なら紅葉を楽しみながらお昼ごはんなんてのも出来たかも。11月下旬だと葉は落ちきっていました。

残念ながら山頂の周囲は木が生えていて展望はあまり良くありません。
そのお陰で風が当たるようなことも無いので山頂でお昼を食べる時なんかは快適かもしれないですね。十数人が荷物を広げられる程度のスペースはあります。

ちょっとした注意

特に序盤の針葉樹林帯ですが、所々踏み跡が薄く道標のテープも探しにくいポイントが散見されます。
慣れていると良いのですが、薄暗い時間帯などは道を見失いやすいので時々立ち止まって目印を探すと安心かもしれません。

また場所とタイミングによっては沢の水量が多かったり道がぬかるんでいたりする事もあります。
気になる人はゲイターがあった方が良いかもしれませんね。

また登山道が東側斜面にあるため昼過ぎには山陰に入って樹林帯では薄暗くなります。ヘッドランプ等の用意があれば安心できるかなと。洞穴見物の際にも使えるのでオススメです。

まとめ
アクセス良く、コースは楽しく、人も少ない。
日本アルプスなどの高山には無い静かで綺麗な低山の楽しさが満喫できる山行でした。

京都周辺と言えば神社仏閣と紅葉の組み合わせが鉄板ですが、たまには足を伸ばしてヤマで秋を楽しむのも中々良いものですよ。

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2017/11/15

CB缶 to OD缶「つめかえ君」レビュー

CB缶とOD缶
久しぶりの更新ですが相変わらずどうしようもなく貧乏くさい話題です。

皆さん「CB缶」と言うのはご存知でしょうか。
名前は知らずとも、普通に生きていれば一度は使ったことがあるかと思います。カセットコンロに入っているアレです。
では「OD缶」と言うのはご存知でしょうか。
こちらはアウトドアが好きな人しか知らないかもしれません。アウトドア用のガスバーナーに使う丸っこいアレです。

今日のおはなしはその2種類のガスボンベの詰め替えをやろうぜ!と言うもの。

なぜ詰め替えるのか
さてこれが今日の主役。CB缶-OD缶詰め替えバルブ、その名も「つめかえ君」です。
ある種の潔さすら感じるネーミングのこのバルブ、用途はその名の通りCB缶とOD缶の間でのガス詰め替えになります。

そもそも何でわざわざガス缶の詰め替えなんてやるんだ、と疑問に思う方も居るかも知れませんが、それは両者の特徴を知ると自ずから理解ができます。

・CB缶(写真右)~よく言うカセットボンベ。どこでも買えてクソ安い(100円~/250g缶)
・OD缶(写真左)~アウトドア用ボンベ。ホームセンターや専門店で売ってます。クソ高い(300円~/250g缶)



細かい話をするなら充填されているガスの種類やら気化する温度やらナンやら違うのですが、今回いちばん大事なのはお値段です。
ガスの種類やお店にもよりけりですが、ま一般的には3倍から4倍程度の価格差があります。
年収1800万円くらいで週末は長野でグランピングを楽しんでいるような人ならともかく、僕のように貧困なサラリーマンはそうポンポンOD缶を買うことなんて出来ません。そこで安いCB缶から中身だけ詰め替えてランニングコストを下げようという発想になるわけですね。
つめかえ君の性能
小林製薬みたいな名前のつめかえ君ですが、その機能は至ってシンプルかつ堅実です(別に小林製薬がチャランポランだと言っているわけではない)。

片側にOD缶用の雌ネジが切ってあり、反対側にはCB缶用のコネクタ(CB缶の口金にはネジ切りが無いのでツメで引っ掛ける仕様)があります。

その間にニードルバルブがあり、両者を接続してバルブを開けばガスの移動が可能になるというもの。

詰め替えは10分から15分程度で終わります。簡単そのもの。
ただしボンベ間の内圧差を利用して詰め替えを行うので冬季用OD缶(残りガス有)とCB缶と言った組み合わせで使用するのはやめた方が良いのかも知れません。(未確認)
現状では空のOD缶に満タンのCB缶から詰め替えという使い方をしていますがノートラブルです。Oリング等のシーリングもバッチリで、バルブの開閉もスムーズかつ確実。ちょっとお値段はしますが安心して使えます。

CB缶とOD缶では1本あたりの価格差が300円近くになるので、詰め替えの費用対効果は非常に高いと言えるでしょう。
頻繁にOD缶を使う人は一度購入してみるのをオススメします。

※ただし詰め替えたOD缶を寒い環境で使うのはほぼ不可能と考えた方が良いでしょう。CB缶からの詰め替えでは低温下でガスが帰化せず、最悪バーナーへの着火すら出来ない状態になります。これは3シーズン(春夏秋)用のOD缶でも同様で、ケチらずに冬は冬用のOD缶を使うのが無難ですね。
※ちなみにガスの詰め替え行為そのものが法的にグレーというお話もあります。あくまで使用は自己責任で。



おまけ
と、さも自分でつめかえ君を買ったような口ぶりですが、実はコレ大学の研究室の後輩たちから貰ったプレゼントです。
卒業する先輩にニードルバルブを贈ると言うのはある種常軌を逸していると言えなくもないのですが、個人的に今までこれほど実用的かつ嬉しいプレゼントを貰ったのは初めてかも知れません。

何を隠そう現在ぼくはオール電化住宅で暮らしている(以前は都市ガス)ので、冬の食卓必須アイテムである土鍋を加熱する熱源が登山用のシングルバーナーしか無く、もはやこのシングルバーナーが生活必需品と化しているのです。
なんせ1日1食のペースで鍋ばかり食っているのでOD缶の消費は山岳ガイド並。1本400円もするOD缶をそうポンポン買えるはずもないので、CB缶からの詰め替えバルブは3日に1回くらいのペースで大活躍中。本当にありがたい話です。ありがとう……ありがとう……。
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